肩が痛むので診てもらえますか?
これは、先日いただいたお問合せです。
外傷がないのに肩が痛み出した方へ、当院にお越しくださる前に確認させていただくことがあります。それは内科の受診と整形外科でのMRI受診です。
肩の痛みは様々な原因が考えられますが、いくつかのハイリスクな要素があるからです。以下に、内科系のリスクについて一部をご紹介します。
1. 心臓疾患(心筋梗塞):肩の痛みが胸部の痛みと結びついている場合、心臓疾患が原因である可能性があります。胸痛や息切れとともに肩の痛みが現れた場合は、直ちに救急医療を受ける必要があります。
2. 肺疾患(肺塞栓症):肺塞栓症は肺の血管が詰まることで引き起こされ、肩の痛みや呼吸困難などの症状が現れることがあります。早急な医療の受診が必要です。
3. 胆のう疾患(胆嚢炎):肩の痛みが右肩に集中し、胸や腹部の不快感や発熱とともに現れる場合、胆嚢炎が疑われます。早期の診断と適切な治療が重要です。
4. 糖尿病(神経障害):糖尿病による神経障害が進行すると、肩周辺に痛みやしびれが生じることがあります。血糖値の管理や適切な治療が必要です。
5. がん(肺がんや骨転移):肩の痛みががんの症状と関連している場合もあります。早期の検査とがんの排除が重要です。
肩の痛みが続く場合や他の症状が合わさる場合は、医療専門家の診断と適切な治療を受けることが不可欠です。早期の対応は合併症や重篤な後遺症を防ぐために重要です。
【注意】この情報は一般的な参考情報であり、個人の症状や状況には異なる場合があります。
私の妹がこの1番に該当した経験があるのです。通勤の電車を待ってるときに強めの痛みに襲われ、満員電車にそのまま押し込まれたんだそうです。週刊誌のコラムなどに「激痛」と書かれてるのを見かけますが、そうとは限らないようです。
次回は、整形外科の受診をお勧めする理由の「腱板断裂」について書きます。