肩が痛むときはどこに行きますか?

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前回は、当院にお問合せを下さった場合に、病院に行かれたかを確認させていただくことと、その理由として、当院では対応できない内科的な情報を紹介しました。今回は、整形外科的な情報です。

それは、「腱板断裂」が原因である可能性です。以下に、腱板断裂についての注意点をご説明いたします。

  1. 放置すると悪化するリスクがある:外傷がなく、心当たりがない場合でも、肩の痛みが続く場合は腱板断裂が考えられます。放置すると症状が悪化し、日常生活に支障をきたすことがあります。早期の診断と適切な治療が重要です。
  2. 早期に整形外科を受診すべき症状や状態:以下の症状や状態が現れた場合は、早急に整形外科を受診することをおすすめします。
  • 激しい肩の痛みや痛みが慢性化している場合
  • 肩の可動域が制限され、肩の動かし方に困難がある場合
  • 肩の関節が不安定で、外れたりポップ音がする場合
  1. 受診までの過ごし方や避けるべき作業:腱板断裂の疑いがある場合、以下の過ごし方や作業は避けることをおすすめします。
  • 肩に負担をかける重い物の持ち上げや過度な運動
  • 肩の上での荷物の運搬や長時間の片手持ち
  • 肩を急激に動かすスポーツや過度な運動

腱板断裂は、特定の要因により発生しやすいことが知られています。以下はその情報です。

  • 性別:男性の方が女性よりも腱板断裂が起きやすいとされています。
  • 年齢:40歳以上の中高年層によく見られますが、年齢に関係なく発生することもあります。
  • 作業や動作:肩を頻繁に使用するスポーツ選手や、肩への負荷が多い職業(例:建設労働者、野球選手)ではリスクが高まります。
  • 季節や時間帯:肩の筋肉が冷えやすい冬季や、長時間の肩の使用が予想される時間帯(例:仕事中)には注意が必要です。

腱板断裂に関する情報は、以下の情報源を参考にしています。

  1. 日本整形外科学会公式ウェブサイト:https://www.joa.or.jp/
  2. 日本スポーツメディシン学会公式ウェブサイト:https://www.jsms.org/
  3. 日本整形外科学会雑誌:「整形外科の臨床」

もし肩の痛みを感じる場合は、放置せずに早期に専門医に相談しましょう。正しい診断と適切な治療が早めに行われることで、症状の改善と回復が期待できます。

皆様の健康と安全を第一に考え、適切な情報提供に努めてまいります。